鳴り響く、叫び声と共に、空間の裂け目から、現れたおぞましい怪物。
ドデカいクモ貝をあたまに。
大きく裂けた口と赤く充血した恐ろしい片眼。
潰れ目の穴から、臭い匂いと共にドロリとした粘液を垂らせて。
うねり狂う強大な三つ編みの束。
ウミヘビと化した、その先端は毒気を立てている。
「グソーリア! グソーリア! グソーリア! 」
囃し立てる三頭の白い目のウミヘビたち。
薬草は、まだか!!
ギョロリとアルピュを睨む。
が、感情のないアルピュにとっては、恐怖は存在しない。